SUN MOTOYAMA

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居場所のある景色

私がハンス・J・ウェグナーの“ベアチェア”を選ぶ理由。それは、単にハイバックチェアとしての機能性だけではなく、家に帰ったときに、リビングに佇み、あたかも“お帰りなさい”と温かく迎えてくれている景色が、嬉しく、美しいからです。日本人には少し深めではありますが、身体全体を後ろから抱き込まれる様な座り心地は、一瞬にして一日の疲れから開放してくれます。

 

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北欧のヴィンテージチェアに引き込まれるきっかけを作ってくれたのは、岐阜県飛騨高山に本社・工場を構える「キタニ」の故・田中社長の一言です。北アルプスをバックに、甘い香りを放つりんご畑を望むデッキで「茂登山さん、我々は家具を作り売るのではなく、オーナーになる方の居場所を提供するのです」と。その言葉が心に響き、キタニとの取引きがスタートしました。人との出会いもそうですが、椅子との出会いも運と縁の話に似ています。

 

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ハンス・J・ウェグナーが、亡くなる前、施設に入ったときに、自身が世に出した数多くの名作の中で唯一持ち込んだのが、このベアチェアです。日が差し込む部屋で、デザイナーを亡くなるまで温かく包み込んでいた椅子。座る度に、彼の脳裏に何がよぎっていたかは分かりません。しかし「椅子よ、今日も一日ありがとう」と心の中で呟いていたのでは、と思わずにはいられません。皆様もそんな人生に寄り添う椅子に出会ってみませんか?

 

 

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写真協力:株式会社KAMADA ※1枚目のみ

 

Hans J. Wegner/ハンス・J・ウェグナー “ベアチェア”

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