SUN MOTOYAMA

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未来の銀座に求められる店作り

モノと情報が溢れる時代、ようやく銀座にも海外主要都市同様に、デパート、大型商業施設、ビッグブランドとファストファッションの直営店が勢ぞろいしました。そして加速度的に、外国人観光客が流れ込もうとしています。何故?それは、昔から日本人には“八百万神”という考えがあり、多種多様な文化を認め、独自の文化にしてしまう“和える=あえる”習慣があるからだと思います。この「和」が吸引力となり、世界の銀座になった今、店舗は表面的なデザインではなく、海外に向けた「和」の存在が不可欠です。

 

都会の喧騒から離れ、まるで家に居るような居心地の良い空気感、「安らぎ」と「くつろぎ」を感じさせる空間、その場にいるだけで豊かな時間が過ごせる・・・そんな店には「いらっしゃいませ」ではなく「お帰りなさい」の言葉が似合うのではないでしょうか。

 

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もちろん会社として、守らなくてはいけない立ち位置や価値観は存在します。しかし、今の銀座の風景を越え、新しい店作りが未来に向けて必要です。守る価値は、守る。変える点は変える勇気。60年前の東京オリンピックの頃、今は亡き、和モダン建築を提唱した建築家達を創出した時代と、今も同じだと感じるからこそ、私は新しい「和モダンデザイン」をこれからの店作りに求めます。素材や隠れたデザインディテール、商品も重要ですが、そこで働くスタッフの言葉遣い、商品の触れ方からあらゆる所作までも「和」を感じる、そんな店を人は求めているのではないでしょうか。

 

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店舗は売場ではなく、買い場。主役はお客様です。五感で商品・サービス・店舗デザインを通じて、我々が伝えたい価値観をメッセージとしてお客様に認知していただき、再来店、そして最終的に購買と定着に結び付けることが大切です。一朝一夕には出来ませんが、新店舗が出来上がった後も根気よく続け、磨きを掛ける心の余裕が必要です。無論、企業として販売を通じ利益を出す事が、誠実な社会貢献に繋がる点は間違いありません。

ただ、その裏にある心構えとして「和」の心が店に溢れかえっている事を願ってやみません。

 

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