

イランの北西部に位置するセネは、現在サナンダジと地名が変わり、イランの中でも違った文化をもっているクルド自治区となっています。セネの絨毯は、テヘランにある国立カーペット博物館にも収められているほど、アンティークカーペットを数多く取り揃えています。
このカーペットは、全面に織られた魚柄が特徴で、現在タブリーズなどで使用されている“フィッシュ文様”の原型にあたり、古典的なデザインとしてなお根強い人気をもっています。欧米のアンティーク市場でも評価は高いが、なかなかコンディションの良い絨毯は出ないという現状です。100年以上経ったセネの絨毯は、ほとんどパイルがなく布のような状態が多いのですが、それが他の絨毯にはない味わいのあるものなので、一概に評価が下がる要因にはあたらないこともセネ絨毯の大切なポイントのひとつです。
